12月も後半、やり残したことはないですか?NISA口座をお持ちの方は、年内にしっかり枠を使い切りましょう。最終取引日が決まっているので、気づいたら過ぎていた!なんてことにならないよう早めに確認しておくことをお勧めします。
NISAの概要
NISAとは?
そもそもNISAとは何だっけという方へ、金融庁では以下のように説明しています。
NISAとは?
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
金融庁|NISAとは?
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
みなさんが普段会社から受け取る給料や銀行口座の預金利息はきっちり所得税が引かれています。本来であれば、株の売却益や配当金についても所得税や住民税がかかるのですが、NISA口座内での利益については課税されないという素晴らしい制度となっています。
ただし、株である以上元本保証はされないし、売買手数料があったり、為替リスクなどがありますので100%安全とは言えませんが、NISAで買える商品は国が認めた商品になっていますので初心者にとっては比較的安心できる内容になっています。
NISA口座の種類
2023年まではNISA口座は2つの種類に分かれており、併用はできませんでした。
■つみたてNISA
一定の投資信託を年間40万円まで購入でき、最大20年間非課税で保有可能
■一般NISA
株式・投資信託等を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税で保有可能
どちらの口座も年間での購入上限額が決まっており、翌年への繰越はできません。もしまだ枠が残っていて、手元に余裕資金がある場合は期限内にぜひ使い切りましょう。
2023年NISAの利用状況
制度としては大変魅力的ということはわかりましたが、株や投資というのはリスクばかりで危険というイメージがありますよね。2023年時点ではどれだけの人が利用しているのか、日本証券業協会がまとめた資料があったので見てみましょう。
■日本証券業協会|NISA口座開設・利用状況調査結果(2023年9月)について
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf
一般NISAは2014年から、つみたてNISAは2018年からスタートした制度になります。グラフを見ると一般NISAの利用者は微増していますが、つみたてNISAの利用者が間もなく一般NISAの利用者を抜きそうな勢いで増加していますね。NISAの記事や書籍は、つみたてNISAについて解説していることが多い印象を受けていたのですがが、まだ一般NISAの利用者のほうが多いということに驚きました。つみたてNISAは若い層の利用が多いようです。
なお、来年2024年からは制度が新しくなり、つみたてNISAはつみたて投資枠として、一般NISAは成長投資枠として併用できるようになりますので、こちらも大変うれしいですね。
2023年NISA枠の確認と年内の取引期限
NISA口座の枠の確認
2023年のNISA枠の残りを確認していこう。
ここからはSBI証券での2023年のNISA枠の残りの確認方法について紹介していきます。SBI証券でNISA口座を持っているけど、確認方法がわからないよという方はぜひ参考にしてください。
・SBI証券ログイン>「口座管理」
左側に「NISA投資可能枠」が表示されています。2023年のところを見ると0と表示されています。ぼくはすでに2023年の枠を使い切ったということが確認できました。もしここに数字がまだ表示されている方は、余裕資金を使って投資しておくことをお勧めします。
年内の取引期限
2023年のNISA枠を使うためには、取引の期限があります。12月31日に購入しても間に合わないので十分注意しましょう。SBI証券での期限を一部抜粋します。内容によっては時間での期限も設定されているため、詳細は公式サイトをご確認ください。
- 国内取引:2023年12月27日
- 外国株式:2023年12月22日~26日
- 投資信託:銘柄ごと
- 債 券 :2023年12月27日
- F X :2023年12月30日
■SBI証券|税金計算の対象となる取引期間
税金計算の対象となる取引期間
注意事項
ぼくがNISAを始めた最初の年に、枠を使い切ろうとして失敗したことが2つありました。注意事項として記載しておきます。
①米国株・高配当ETEの購入
ぼくは基本的に米国高配当株に集中投資しています。NISA枠は「円」になりますが、米国株を買う場合は「ドル」が必要になります。購入受付時にNISA枠をぴったりの金額で使い切れた!と思っても、実際に購入が確定した際に為替の変動によりNISA枠も正確な残高に表示が切り替わりますので、実際に購入が完結したあとも改めてNISA枠の残高をきちんと確認しましょう。
また、米国株を1株単位で購入するとどうしても端数が出て枠を使い切れません。その時は1円単位で金額設定ができる投資信託を購入しましょう。ぼくはこれを知らなったので、もったいないことに最初の年はNISA枠を使い切れませんでした。
②期限に焦って、NISA口座以外で購入
先の項目でお伝えしたとおり、年内のNISA口座を使い切るには取引期限があります。まだ枠が残っていた!と焦って購入手続きをしたところ、NISA口座ではなく特定口座(課税対象口座)で購入していたことがありました。みなさんには時間に余裕をもって購入手続きをすることをお勧めします。
2024年新NISAに向けて
新NISAの概要
2023年分のNISA口座を使い切ったら、来年の新NISAについても確認しておきましょう。
新しいNISAのポイント
金融庁|新しいNISA
- ・非課税保有期間の無期限化
- ・口座開設期間の恒久化
- ・つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
- ・年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
- ・非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)
カード積立
SBI証券では、2024年1月以降のカード積立の申し込み期限がありました。すでに1月分の期限は過ぎていますが、まだ設定しなかった!という方は早めに手続きをしておきましょう。カード積立では月50,000円を上限として、投資信託を積立購入することができます。詳細はこちらのページをご参照ください。
米国株、ETFの取引き開始日
カード積立以外の取引き設定はいつからできるのか、SBI証券のサイトに詳細に記載がありました。購入予定のものを今のうちから確認しておきましょう。ちなみにぼくが買いたい「米国株・ETFの定期買付」は2023年12月27日9:10から受付でした。年末忘れないように自分のカレンダーに入れておきたいと思います。
■SBI証券
2024年から始まるNISAにおける取引開始可能日について
今日はここまで!
ちょっと長くなりましたが
最後まで読んでくれてありがとうございました・ω・