家計改善のためのきほんの「き」!
家計簿をつけて収支・資産を把握しよう。
みなさんは自分が普段何にどれくらいのお金を使っていて、どれくらいの資産があるのか把握できていますか?「家計を改善したい!」と思ったらまずは家計簿をつけるところから始めましょう。資産状況を把握することで、課題点が見えてきます。
家計簿をつけるときのポイント3つ
- 目的を明確にする
- 家計簿に完ぺきを求めない
- 楽しく取り組む
順番に解説していきます。
①目的を明確にする
ぼくは自分で生活費を工面するようになった学生時代から家計簿をつけています。当時の目的は「最低限のアルバイトの給料で生活をするため」でした。しかし現在は「サイドFIREを達成する」という目的で家計簿をつけています。みなさんが家計改善したいと思ったら、その理由を明確にしておきましょう。「老後の生活資金を貯めたい」「結婚資金や子供の学費に充てたい」「投資できる額を増やしていきたい」そう思ったときに、まずすべきことは現在の収支・資産を把握することです。把握していないものは問題点が見えてこないし、コントロールすることもできません。自分自身の目的を明確して、そのうえで家計簿をつけましょう。
②家計簿に完ぺきを求めない
家計簿は必ずしも「きれいに完ぺきに記録する」必要はありません。自分の目的を達成するための資産管理ができればいいのです。家計簿をつけ始めたときはすごくこだわって登録していたけど、後々面倒になって続かなかったり、家計の改善点が見えてこなければ意味がありません。家計簿をつける目的を忘れずに、気軽に長く続けられるスタイルを模索しましょう。
- とにかく細かく記録 → 達成感はある → 時間がかかる・継続できない
- カラフルな色分け → 見た目がすごくきれい → 家計の改善点が見えてこない
③楽しく取り組む
家計簿をつけたらそれで終わりではありません。自身の収支・資産状況から課題点を見つけ、コントロールしていくために役立てましょう。楽しく継続して家計簿をつけらることが理想的です。簡単な設定で自動でまとめてくれるアプリを使えば、だれでも気軽に継続できます。デザインや書くことが好きな方であればオリジナルの家計簿を作ったり、好きなカレンダーに記録したりしても楽しいと思います。
おすすめの家計簿アプリ「マネーフォワードME」
これまで様々な家計簿ノートやアプリを試してきましたが、今使っている「マネーフォワードME」というアプリは、口座やクレジットカードを連携し家計簿をほぼ自動でつけてくれるので大変便利です。これから資産管理をしたいという方はぜひ使ってみてください。
■マネーフォワード:マネーフォワードME 家計簿アプリ
https://moneyforward.com/me
料金体系は「無料会員」「スタンダード」「資産形成アドバンス」の3つがあります。このアプリを提供している株式会社マネーフォワードは、法人向けの会計ソフトを取り扱っている会社でもありますので無料版でも機能は充実しています。
■マネーフォワード:コースごとの機能比較
https://moneyforward.com/pages/premium_features
以前は無料会員でも口座やクレジットカードの自動連係が10件までできていたのですが、2022年12月のプラン改悪によって4件まで減っていしまいました。ぼくは無料会員だったのでほかのアプリへの切り替えも検討しましたが、過去データの移行の手間を考慮しそこから有料のスタンダードを利用しています。はじめは家計簿アプリにお金を払うことにすごい抵抗があったのですが、自動連係の数も増え、1年以上前の過去データも見れるようになったので今となっては満足しています。
家計簿の設定・見直し
さて、家計管理のために家計簿をつけよう!とお伝えしてきましたが、自分自身をふと振り返った時に家計簿の見直しが必要だと感じました。口座やポイント残高、投資保有額などの「資産がどれくらいあるのか」については、毎日アプリでかかさずチェックしているぼくですが、「何にいくら使ったのか」については正直ほぼほぼ見ていませんでした。その理由は明確で、できあがった家計簿が目的達成のための「参考にならない」からです。この記事を書くにあたり、前々から不満に思っていた箇所の見直しを行ったので一緒にご紹介していきます。これから家計簿をつけ始める方だけでなく、すでに家計簿をつけている方もぜひ見直しの機会だと思って読んでみてください。
デフォルトのカテゴリ(収支の品目)
家計簿をつけるときに、支出は「食費」「日用品」、収入は「給料」「ボーナス」というように内容がわかるようにカテゴリを設定していきます。マネーフォワードMEでは、デフォルトでカテゴリ(大項目及び中項目)が用意されているので、口座情報の連携が終わればすぐに家計簿をつけていくことが可能です。しかしそれをそのまま利用すると、目的達成のための家計簿にならない可能性があるので自分でルールを決めて運用していきましょう。
さて、ぼくの場合は、家計簿をつけている目的は「サイドFIRE」の達成です。そのために、支出は次の3項目に分けて把握したいと思いました。
- 固定費
- 変動費(必要経費)
- 変動費(娯楽・交際費)
では、支出を3項目に分けて把握できる家計簿にするため、2023年10月を例にマネーフォワードMEのカテゴリ編集を行っていきます。
■ほぼデフォルトのカテゴリによる家計簿
画像はAndroidのアプリ版で「家計簿」>「支出」を表示した画面です。マネーフォワードMEがクレジットカードの情報や直接登録した現金払いの情報から自動で集計・表示してくれました。
画面右上に「収入」と「支出」そして「収支」が書いてあります。
画面左上には支出のカテゴリを表示した円グラフ、中央には金額が大きいカテゴリから順番に表示されています。ちなみにスマホを下にスクロールすると表示しきれないカテゴリがまだ続いています。
ぱっと見はカラフルできれいに分類されていて良さそうなだけど、ぼくが知りたい3項目はわからないね。
この月は、旅行をしたり親に誕生日プレゼントを買ったりしたので、ほかの月に比べていろんなカテゴリに分類されています。一番高かった「食費」の中には、スーパーで買った自分用の食材(必要経費)と家族との旅行先の外食費用(娯楽・交際費)が区別なく登録されている状態です。
目的に合わせたカテゴリ設定
ここからは把握したい3項目がわかるように編集をしていきます。
①使うカテゴリを絞る
まず、使っているカテゴリの数が多い!!!スマホの画面に全く納まっていません。
今後はカテゴリを以下のように使い分けたいと思います。
- 固定費 →住宅
- 変動費(必要経費) →食費・日用品
- 変動費(娯楽・交際費) →交際費
②中項目を設定する
カテゴリには中項目の設定ができます。今までは細かく分けたくないと思い使っていませんでしたが、カテゴリ(大項目)を絞る代わりに中項目を設定して使い分けたいと思います。
例えば「食費」は、デフォルトで用意されている中項目のほかに追加して、以下の4項目から選択するようにします。
- 食費(スーパー)
- 食費(コンビニ)
- 食費(サブスク)
- 外食
ぼくはどうも料理が苦手で食費を抑えないといけないと思いつつも、平日のお昼はサブスク(冷凍おかず)を利用しています。最近ではコンビニで買うよりはましだろうという思いでお菓子のサブスクも始めました。ただし割高であることには間違いないので、戒めのためにも中項目で設定して常に把握できるようにしました。
ほかのカテゴリでも、管理したい中項目を設定していきます。
③カテゴリー一括変更
すでにマネーフォワードMEが自動で振り分けてくれた支出を、新しいルールで振り分けていきます。家計簿の画面でカテゴリを選択し、右上の設定ボタンに隠れいている「カテゴリー一括変更」ボタンを押します。変更したい費用にチェックを入れて、変更後の項目を選択し登録します。各月、各カテゴリごとに行う必要があるので、あんまり「一括」という感じはしなかったです。とりあえず2023年10月の家計簿だけこの機能を使って再振り分けをしました。
以降は、マネーフォワードMEが振り分けのルールを学習してくれるので、今後は登録したいカテゴリがちゃんと選択されているかを確認するだけでOKです。
■アレンジ後のカテゴリによる家計簿
さて!
では家計簿がどうなったか、改善前後で比較してみましょう。
スッキリしましたね~!
スマホの画面をスクロールすることなく、すべてのカテゴリが見れるようになりました。
注目していただきたいのは、食費の表示の順番です。改善前は一番費用が高かかったはずの食費が、改善後では3番目になりました。そして、この月はやはり旅行で散財したので交際費(娯楽・交際費)がトップに躍り出ました。
そしてなんと「収支」が増えています!笑
1つずつ支出を確認したときに勤務先で立て替えた経費が含まれていました。これまでは扱いがわからなくて「未分類」というカテゴリに入れていたのですが「計算対象」からはずす(チェックをはずす)機能があったので使ってみました。これにより正確な収支を把握することができるようになりました。
なお、同じ画面の右上にある「中項目表示」ボタンをONにすると中項目で設定した内訳も一覧で確認ができます。
■収入の見直し
修正後の家計簿は収入カテゴリの見直しも行っています。勤務先から振り込まれる給料は、口座連携をすることでその手取り額は収入として登録できますが、すでに控除されている社会保険料や年金、税金等は支出登録できていない状態でした。また立て替えた経費も合算で振り込まれるため、全額「給料」カテゴリに入るのが正直気持ち悪かったのでマネーフォワードMEのヘルプで対応策を検索してみました。
■マネーフォワードME:サポート>ヘルプ・サポート
給与天引き給与天引き項目(控除額)を家計簿に反映する方法
要約すると「口座から自動連携した手取り額は削除して、給与明細を見ながら給与額面を「収入」、控除額を「支出」として手入力してね。」ということでした。なので自動登録はできないようです。給与控除額の内訳まで登録するかどうかは、家計簿の目的やどこまで手間をかけるか、人によって変わってくると思います。今回はこの登録を試したところ、支出の中で給与控除額が2番目に高いという衝撃的な結果になりました。ほかの月だったら一番高い支出だったということですね。ふるさと納税はやっているのですが、やはり給与所得がメインの収入である限り、逃れられない費用なんだと痛感しました。
さてさて家計管理について長々と書いてきましたがいかがだったでしょうか。
ぼくは、しばらくはこのカテゴリで家計簿をつけていきたいと思います。そして家計簿を活かして支出の見直しも行っていきます。みなさんも自分の目的に合わせて家計簿をカスタマイズして、ぜひ家計管理を始めてみてください。
今日はここまで!
読んでくれてありがとうございました・ω・