書評

お金と社会のしくみ

サイドFIREを目指すにあたり、ある程度の資産が必要になります。ただしそれを目指すことでお金の奴隷にはなりたくないと思っています。

2023年10月31日に出版された「きみのお金は誰のため~ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」~」著者田内学さんの本を読んでみたの感想をつづっていきます。
■Amaozn:きみのお金は誰のため 田内学 著
きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」

ももんだ

本の内容について触れているので、ネタバレが嫌な方は読むのをお控えください。

「きみのお金は誰のため」を読んで

資産運用のノウハウ本ではなく教養小説

タイトルを見たときはお金や社会のしくみ、資産運用のノウハウが書いている本かと思いましたが、本にまかれた帯には「経済教養小説!」と書いてあって「え?小説?」と思いながら手に取りました。ページは全部で250ページ弱、パラパラめくっても特に図解もなくて、確かに小説でした。ぼくはあまり読書が得意ではなく(睡魔に負けるため)、それこそ小説なんて読んだのは中学生以来だったかもしれません。そんなぼくでも半日くらいで全部読み切れる量でした。

ストーリー

主人公の中学2年生の男の子が投資家の男性から社会のしくみを学びつつ、お金との向き合い方について考える物語です。
中学校の進路面談で「年収の高い仕事がいいです。」と答えた主人公。担任から長い説教をくらった帰り道に、見知らぬ女性からある屋敷の入り口の場所を尋ねられます。それは錬金術師が住んでいるとうわさされる地元にある大きな屋敷でした。そこから縁あって、女性と男の子は、その屋敷の男性からお金について学ぶことになります。最初に出されたお題は「お金自体には価値がない」「お金で解決できる問題はない」「みんなでお金を貯めても意味がない」という3つの謎。さて、みなさんならどのように考えるでしょうか。
そして偶然出会ったと思われていたこの3人ですが、物語の最後にはある関係性が明らかになります。

感想

主人公の中学2年生でもわかるように、社会のしくみやお金についてかみ砕いて説明されているので非常にわかりやく読みやすい内容でした。なぜお金自体には価値がないのか、それなのになぜお金は必要なのか、身近にあるものに例えることでこれまで全然意識していなかった視点からお金について考えることができます。この本を読んだから何かノウハウが得られるのかというと、そういう内容ではないですが、自分の資産運用をしているとどうしても視点がミクロになりがちです。経済全体から見たときのお金のとらえ方を学びつつ、お金の奴隷にならないようにしないとなと改めて考えるきっかけになりました。
それから小説の最後は泣きました。笑 ぼくは小学生のころから涙腺崩壊していますが、お金の教育だけでなく心温まるお話になっていますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

今日はここまで!
最後まで読んでくれてありがとうございました・ω・